岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

ブリッジの操舵機・計器類

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昨夜からの物凄い風!!陸でも凄かったです。
吹き荒れて家が揺れてと深夜過ぎでも北西吹き荒れで休漁。
これで2日連続休みです。自然相手の仕事なのでこれには
なんともできません。昨年は9日連続休漁がありました。
今年はそんなに長いのはなければいいな。

浜は休みなので、陸仕事です。今休んでいる内に漁具を
作ってストックしておかないと、後々泣きをみます。
発泡作りをしケダを作って午後船へ。
先日ブリッジの操舵機が壊れました。
操縦室をブリッジを言います。右が魚群探知機で、左が操舵機

コンパスやアンプ等一式の操舵機。手動・自動で切り替えて操縦。
コンパスで位置を決めて自動操舵で設定すれば、
船は目的地まで走ります。波があってもずれることなくまっすぐ。

これがコンパス。操舵機には一式型とアンプやコンパスが別にという
のがあります。別のはコンパスやアンプをどこに置くかで場所を取るので最終的には一式の方がいいので、一式型。20年以上前の操舵機でして、先日壊れました。
計器的に『ぼくせーー』 ぼくさすぎます。

これがアンプ部分。操業しないといけないので、アンプを借りて
コンパスから接続して使用中。

一式型の操舵機、この黒い細長い部分が内蔵型アンプです。
自作パソコンで例えると、一式型アンプは内蔵型ハードディスク。
外付けハードディスクは、上記の写真の借りたアンプです。
借りたアンプ型が内蔵になっているんです。
基盤がオジャンとなって、新しいの買ったほうが最終的に
後々考えると安上がりになるので、新しいの買うことにしました。
今はもう液晶でデジタルになっているそうで、やっぱこのぼくせーのは
時代遅れ過ぎる・・・・・
注文してもらって木曜日に取り付けることになりました。
操舵機50万円。絶対的に使いますから、高いか安いかとなれば
安いです。これがないと操業なんて無理ですから。
船の整備等は物凄く金がかかります。どこか壊れ修理や新しいの
導入すれば、またどこかが壊れて修理等、いたちごっこです。
エンジン1000万円とか発電機120万円とか、とにかく色々です。
次から次へと壊れます。壊れやすいとかじゃなくて、船は常に
振動や色々負荷がかかっててそれが蓄積して最終的に壊れます。
次はどこが壊れるのかビヤビヤしています。

これが手元。リモコンです。コードで操舵機下のボックスに繋がってます。
操業する場合は、このリモコンで船を操縦して船上で操業します。
このリモコンがないと操業は無理です。
コードが延びるのでブリッジから下りて、操業。
今はもうこのリモコンで操縦が大半かと。場所考えず自由が利きます。

明日は気象がいいと思うので、三陸沖に出漁。
大荒れの時って、船首を波がぶっ飛んで飛んできます。
ブリッジ窓に波がぶち当たったり、船首~マスト~船尾
越えてぶっ飛んで行く波しぶきもあります。
この船は、200海里水域で操業できるように設計された船です。
100マイル沖で操業で大荒れでもという作りです。
(マス延縄漁では100マイル沖まで行って操業)
岸壁は船を安全に係留できる所で湖状態ですが、
ここでそんなのがきたらば津波って思うかもしれません。
デサキ埠頭で車を止めていたらば、車上空を軽く波とんでいきます。
三陸沖と沿岸沿いの海はまったく世界が違います。
バイクも危険ですが、三陸沖での操業も命がけです。
転落や波の飲まれて・・・・色々危険です。
これからの季節は、低気圧で海が時化てが多いので
危険操業は普通のようになってきます。凪が良い日にとなれば
一ヶ月で何日も稼ぐことはできません。(生活はできません)
漁船漁業は養殖漁業と違って、保険が安いんですよ。
そういえば、ジャッキーチェーンは保険会社からブラックリスト
なんですよね。漁船漁業は養殖より危険で怪我や死亡が多いので
保険会社からも・・・・なんです。
死ぬか生きるか、怪我で・・・・ 今生きているのも
生き残っているからなのかもしれません。
運がいいのも必要なのかもしれません。
 

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