昨日はやっと漁に出られました。
それまでは海は大荒れで沿岸沿いも北・北東波が入り岸に波がぶち当たり宮古湾内にも波が入り
岸壁でも船が飛び回り船壊しになるような状況でした。
久しぶりに沖漁に出られましたが、うねり波が残っていて航行するにも船がゴロンゴロンとローリング
回転数も落とさないと立っているのも大変な状況でした。
漁をしましたが、立っているのもゆるぐねー状況で海が悪くそれでも操業しました。
午前9時過ぎると北東・北波風が徐々に強くなり吹き荒れ海水面がウサギ波になり
操業するのも大変になりましたが、どうにかこうにか時間までやりました。
潮は緩んでいましたが時間が経つにつれ潮が速くなりケダに効いてきて
ブチ切れないかとヒヤヒヤしながら巻き上げ北ボンデン方向のアンカーが曳けないかと不安でした。
操業終え宮古へ。
沿岸沿い海域の閉伊埼まで来ると沖よりは海が良かったですが、こっちも北東波でした。
サッパが出てくるような海状況では無かったです。
さて、今年は沿岸沿い海域でのマダコが獲れないという状況です。
例年だと、10月から11月下旬までマダコシーズンで魚市場には多く水揚げされますが
今年は未だマダコが獲れない状況です。サッパで箱メガネで探してもいないとのことで
居たとしても餌を落としても反応せず、岩場の隙間に竿カギで突っついて怒らせ出てくるのをしても
でてこないで、さらに引っ込んでいくそうです。竿カギでもマダコ獲れず
タコ曳きしてもマダコが取っついてこなくて獲れず、沿岸沿いのカゴでもマダコ獲れないそうです。
ですので、魚市場にもタコが殆どというか、全然水揚げされていません。
なんで、マダコが獲れないかというとその原因は水温低下が考えられます。
マダコは水温7度以下だと死んでしまいます。
年始から水温は低く、なんと4年か5年ぶりに冷水が到来しました。
(昨年も水温は低かったが、冷水までとは行かない水温が来た)
水温3度になってきたと思ったらば、水温1度そして0度の冷水が到来にはビックリ
生け簀の毛ガニも水温が低いと動きが悪くなりました。
水温0度~3度は、手を入れると非常に冷たいです。
海に落ちれば数分で死んでしまう水温です。救命胴衣を装着していても低体温症で死んでしまうのです。
海に落ちたらば助かりません。
冷水影響でマダコの個体数は死滅、死滅すれば産卵する個体数も減少となり
水温低下で産卵後の孵化もできず卵は死んでしまいます。
マダコの個体数が大幅に減少したのは冷水が原因となります。
マダコシーズンになっても獲れないのはそれが理由だと思います。
来年の10月から12月初旬までのマダコシーズンもダメなんだろうかと予想されます。
ミズダコも獲れない状況で、今年は不漁です。
この状況ですと、11月もマダコは獲れないと思われます。
年末年始から4月頃までまた冷水がやってくれば、
またマダコの個体数も減少し再来年も不漁になると思います。
水温低下しすぎるのも良くないです。
さてと、12月から岩手県の毛ガニ漁解禁となります。
冷水が到来そしてその影響で、来シーズンの毛ガニ漁獲はどうなるのか不安だな・・・・
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