三陸沖は大荒れになり

本日出漁。恐ろしねぇくらいに海が、ペターっとして無風で凪が良かった。
こんな海状況は嵐が来る前兆。海面が鏡のようにペターとして波もない。
風が吹き荒れる前にと思い、沖合いの道具を巻き上げた。
潮がキタシオだった。でも、潮が速くない。
ホウスビで巻き上げた。
沈没している道具をスマル曳きをし、一発でかかって運が良かった。

復旧作業にかなり時間がかかり、漁どころではなかった。
二つの道具が合体していて、棒巻き状態でなにもかにも悲惨だった。
てえへんな作業だった。
そうこうして数時間、風がパヤパヤ吹いてきた。
三陸沖は、チラホラと雪が降るだけですぐ止んだ。
南西の風が次第に強くなり、海が豹変して大荒れになった。
船上に波がぶっ飛んでくる。バケツをぶっ掛けたようなのが船上に飛んでくる。

道具も雪崩れ込んで、船上は散乱。なにもかにもだった。
風で体が持っていかれ、息をするのも苦しく目も明くにも風で痛くて
目っつるがでてきた。
トラブルと復旧作業のトリプルで、非常に危険で大変だった。

とにかく、とんでもない状況で神経擦り減り陸に帰ってきたときには
疲れがどっときた。生きて帰ってこれて良かった。
道具も入れるに入れれずに船に積み込んで逃げ帰りだったので
重みで船がいつもより沈み状態だったので、すごく危険だった。
宮古港に帰ってきてから、船仕事の作業でかなり時間がかかった。

三陸沖　風速20メートル　波4メートルはやっぱ本当だった。
嵐の前の静けさの、あの気持ちが悪い海状況。思い出しただけでも身震いする。
低気圧が通過すれば、北西の風が吹き荒れるので
明日は、休漁。トラブルになった道具を積み込みもしているので
その道具をちゃんとして復旧作業。

今日のスンナ。毛がにのスンナです。
スンナ。スンナ。