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鍬ケ崎のサッパ船がある須賀にて

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船仕事をしてから、鍬ケ崎へ。
宮古漁協の鍬ケ崎地区の漁師は、約9割が小舟のサッパで漁をしたりしています。
大きい船は、本船ともう一隻の二隻になりました。
漁協の組合員は、大半がサッパ船です。

サッパが陸揚げされている須賀にきました。
ここには、かなりのサッパ船がありここから出漁します。
何百隻、とにかくいっぱいサッパ船がありましたが、津波で流されました。

震災後から今までの期間、各自色々な場所にあったサッパ船は須賀に持ち込み
水産加工会社の冷蔵庫内に突っ込んであったサッパや道路や陸にぶち上がってたり等
自分家のサッパ船は近くの家屋の一階部分の中に突っ込んでました。
それを引っ張り出して須賀へ。大半のサッパは流されて無くなったり大破したりです。
壊れても使えるようなサッパは運がいい方です。
おおよそ50隻くらいのサッパ船が須賀にあります。


イダゴを作っている漁師がいました。


杉の木板を使います。足場は、いだご

家屋中に突っ込んでいた割には、立派だったので運が良かったです。
もう一隻は、完全に大破していて使い物にならず解体へ。
60歳~70歳の組合員が大半です。
今回の津波で、もう辞める漁師が多いです。
70歳になっても現役でこれからもやるという漁師もいて
そういう漁師が、須賀に集まってサッパの修理をしています。

津波でイダゴも流れて無くなりました。

ある程度のゴミは取りましたが、当初はのっこりゴミや瓦礫でした。

かんぬきは、壊れて無くなり周辺も破損してます。
真ん中のカメの部分


船底が裂けて穴が開いて壊れてるので、修理しないと。
FRP修理するのできないので、修理できる職人を探さないと。


色々と壊れている部分もありますが、修理すれば使えます。
修理します。

サッパのすぐ横では、瓦礫撤去作業してます。
須賀も綺麗になってきました。

津波前は、サッパがいっぱいあった須賀が今ではこれだけ残りました。
みんな壊れてて修理しないと使えません。


FRPの修理作業している漁師もいます。
自分でできるなんて、すごいです。


とりあえずは、FRP修理前にサッパの中を海水で洗って綺麗にすることにし
洗う道具をゴミ中から探しながら家へ。
家跡地に、なんか道具があるかなときてみましたが茶碗しかなかったので
サッパ内の小さな隙間の汚れ水を取るのに使うことにもってきました。


数人の漁師に手伝ってもらって海近くまで下しました。
斜めにして、バケツで海水ぶちまけてブラシでこすって洗いです。

何回も洗ってと割かし綺麗にしました。
後は、FRP修理とイダゴを作ってもらわないとなんないですが
今のところ、職人も見つからないので困ったちゃんです。

このサッパが運良く残ったのに感謝です。
ウニ・アワビ・ワカメ等の磯漁業できるまで、もうちょっと時間がかかりそうです。
鍬ケ崎で残ったサッパ50隻くらいです。
修理しないと使えませんが、日にち経てば一隻二隻と使えるサッパが増えそうです。
それにしても70歳代の漁師は、元気がいいです。
まだまだ現役でやり続けると言われると、かえってこちらが元気もらってます。

震災後の現在このような状況の須賀です。
復興に向けて、みな行動してます。
明日(26日)明後日(27日)と天然ワカメの口開けの通達がありました。
って、鍬ケ崎で漁に行ける船ってないんじゃね?ww

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