ラインホーラーのハサミを

ボンデンと発泡くぐしの前に、船でラインホーラーの整備をした。
このラインホーラーは、漁をするのに一番重要なモノです。
この機械で、海底の道具を上げて漁をしますので、これがないと
漁はできません。油圧で巻き上げるので、かなり力があります。
海底に仕掛けてある道具を上げるには、人の手では絶対的に無理。
ラインホーラー機械じゃないとできません。

ラインホーラーのハサミの部分を外してメンテです。

ケダ（ロープ）を挟みながら巻き上げるので、しばらく操業すると
ケダの当たる部分が擦れて下の部分は盛り上がってしまいます。
カカリが悪くなり滑るようになり、そのまま漁をしていると
巻き上げ途中からいきなりハサミからぶっ飛んでしまします。
潮が速いのと海底が深いと道具に物凄い負荷がカカリます。
ぶっ飛んだのが人に当たったり絡まったりしたものならば終わり。
絡まってそのまま海底に引っ張られれば、一瞬で海中から海底に
体後ごと持っていかれ、ほぼ死にます。
死なない場合は運がいいです。絡まって物凄い力で海底に
引っ張られれば絡まった肉のとこは削ぎ落ちたりすることも
あるので結構危険。指なんて、ちぎれますから。

ライナーをカマセルとこも、カナキリノゴを折って擦って綺麗にします。
船によって、ラインホーラーやハサミの式が違い船それぞれです。
船でやりやすいような細工でそれぞれ工夫をしています。
整備も終わり、月曜日出漁するのに使う餌を氷を積み込んで
準備完了。明日は休んで明後日久しぶりに三陸沖に出漁です。