岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

イシダコとイルカ達

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本日は宮古地区第三回目の天然ワカメの口開けでしたが
ワカメは採らず三陸沖へ出漁。沖合いは、寒かった。
今日は沖合いだけを重点に上げることにし、道具に取り付いて
ラインホーラにかけハサミで巻き上げた。
スムスでサンマの餌が骨皮だったのが多数だったが休んで数日置いた
こともあり、ミズダコがカゴに入っており漁があった。上げていくと、
どんどんとミズダコが獲れだし今まであまり獲れなかった
イシダコも獲れだした。

水が変わったようで、沖合いでもイシダゴが獲れてきた。
水温も2度上昇し、マタラ延縄船ではマンボウを見つけたようで
マンボウを突いて解体しているとのことで、さらなる沖合いでも
マンボウが来たようだ。

潮は入り北潮で、南東に向けて道具を上げアンカーを起こしてから
北に向って上げていくと、イシダコが獲れだし水がいい方向に
なってきたのかなと思いながら、カゴを上げた。

水深が深いので、上がってくるドンコは風船状態。
腹が焼けるのですぐ氷を引いた発泡に入れる。
冬とは違って、今時期からは海から獲ったらばすぐ氷の発泡に
入れて並べておかないと、獲ったまま数十分したものならば
ドンコが白くそして臭くなってと、何もかにも悪くなる。
神経たがりで管理しないといけない。

ヨゴダに魚が重ならないようにし、ヨゴダの下が隠れたらば
すぐ空のヨゴダと交換し詰め方。紫外線も強く魚もすぐ悪くなる
ので管理も大変。

沖合いでもイシダコの毛が見えてきたので、そろそろ時期に
なってきたのかなと思いながら、道具を入れる勘定をし操業。
この時期は8時くらいになると南風がてぇぺぇ吹く。
もうかなり南が吹くので、船のケッツが回ってそして
ゴスタンしながら漁をしないといけないので、非常にえんずい。

水が変わったので、沖合いからカミヨイルカが泳いできて
海面スレスレや海中に潜ったり、背びれをだしたりと
イルカが変化を教えてきているようだった。
この三陸沖のはるか沖には、リクゼンイルカが生息しています。
オットセイそしてシャチ・クジラもいます。
100マイル沖でマス縄をやると、オットセイが延縄で釣れてきた
マスをハラスの部分だけ上手く食ってちぎってと、被害を受けたり
シャチが船の数十メートル先に付いて、魚を狙ってずっと
船から離れず数日とういこともあり、そうなると魚も獲れません。
シャチは非常に頭が良くそして海のギャングでクジラよりおっかない。
深海1000m以上の海域でマス縄ですが、遥か彼方の三陸沖は
未知な世界です。この三陸沖での出来事の話は、後でブログで
書きますのでお楽しみに。

餌もなくなって、毛ツブが大漁大漁でぷて投げての繰り返しをし
漁を終了。

この青い網に入っているのが、イシダコです。(ミズダコ)
イシダゴはそのまま生簀に入れたりすると引っ付いて
取れなくなったりし、吸盤力が強いのでイダゴに置いたものながら
イダゴぐずら取れてしまってとなり、人につけたら人が引っ付いて
くるくらい力が強いです。なので、青い網に入れます。

このオレンジ色のタコは、ミズダコ(ヤナギダコ)です。
三陸沖では、このミズダコが多く獲れます。
イシダコは時期にならないと(7月~8月)獲れません。
水深が深い所に主に生息するタコです。
マタラ延縄船が水深200~400メートルでこのミズダコが針に
かかって釣れて大漁しています。
マタラも不漁で、延縄でミズダコを狙って獲っている模様。
岩手県では、タコを獲らないと漁師ができないくらい依存しています。
とにかく依存です。タコを獲らないといけないくらいです。
(トロールや漁協定置は別)
このミズダコはイシダコよりは正確がおとなしいです。
引っ付く力も弱くて、そのまま生簀にいれておいても安心。
たまーに、頭に毛が生えて怒っていることもありますが・・。

操業を終え宮古港へ帰港。
今日は300キロちょっとの水揚げだった。
1キロ浜値おおよそ500円換算で約15万円也。
餌代5,000円、燃料節約(回転数下げ)しながら負荷もかけず
常に節約を考えながら漁をし、11,000円くらい。
タコ漁は一発を狙う商売ではなく、コツコツ型の商売です。
これからの時期、最漁期となれば400キロ500キロ~ とかに
なるんですが、今年は遅れているのでどうなることやら。
明日も出漁予定。海が悪ければ帰港。

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