岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

宮古市魚市場に水揚げで

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かなり南風が吹き荒れた。深夜過ぎ、他の宮古の船は全部戻った。
本船も船を流し戻るか戻らないかと沖合い前で、船を流しながら支えて
朝の5時前まで海でおらいだ。
相当な南風だった。戻れば昨日に引き続き2日休みとなる。
漁期なのに休まれるかと思い、おらいだ。

今日は大寒。寒いはずなのに、かなり暖かい。
春か?と思うくらい、生温い風だった。
今時期に南風が吹くなんて、おがすけねぇ。
船が戻り本船だけとなった。となると、魚市場には毛がにが水揚げされない。
様子見してたが、危険だったが無理くり取っ付いて操業。
南から北へ、ゴーヘーストップなのだが、ゴーヘーしなくてもサーフィン状態。
ゴスタン・ゴスタンして船が前にいかないようにした。
船尾にドッツラ波がぶつかり振動が体に伝わる。船尾に波がぶっ飛んできた。
なにもかにもで、カッパがバタバタで体が持って行かれそうなのをデッキに
取り付きながらおらぎながら漁をした。
反転する時に一番危険だった。船が転覆する一番は、巻きながら風波を横から
喰らうのがだ。海底から巻き上げているからロックされ状態。
斜めになっている最中に、大風波がトリプルだと一気に船が真横にもって
いかれ引っくり返る。死ぬと思う瞬間だ。かなり危険だったが運が良かった。
9時過ぎになっても一向に回復しないどころか、日本列島側の空が曇りから
晴れ間になった。風が吹き荒れる兆候だった。それから数十分後、さらに風が吹き荒れ
海が凄いことになり、操業困難で漁を止めて帰港。
北地域や山田以南の船に、応答したが返答が無かった。
やっぱ、みんないなかった。おっかなくなった。
どうにかこうにか宮古港に帰ってきた。

今日は本船だけが操業だったので、宮古市魚市場には毛がにが水揚げされて
なかった。

水揚げすると各サイズに選別されます。
棚の毛がにがある程度なくなったらば、次のヨゴダを乗せてひっくり返して
また選別の繰り返しです。

プラスチックケースに、それぞれのサイズごとに選別入れられます。

量りに乗せて毛がにの重量を量ります。
そして並べられて、セリにかけられます。
昨日は、魚市場に めんこいテレビ取材がきたそうです。
『毛がにのことできたらば 、おめーんどごさ、行げっていっとぐがら』
「カメラで写真撮ってねぇで、もっと毛がに獲ってこい」
と言われ、返す言葉が無かった。獲ると撮るか・・・・
市場でデジカメで撮っているのって意外と目立つんだよね。

2月21日は宮古毛がに祭りが、この魚市場内で開催されます。
祭りでの毛がに皆様に食べていただければ幸いです。
宮古の毛がにを消費者・皆様に提供するべく、明日も操業です。
身が甘く味噌が濃厚な毛がにを堪能して頂き、そして喜んで楽しんで食べて頂く事こそ、
現場の漁師としてうれしいことはありません。
市場に流通させる者としても、これからも頑張り続けます。
美味しくて安い毛がに提供しますので、食べてくださいね。

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