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第6回目のウニ漁行われる

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岩手県宮古市 本日第6回目のウニ漁は予定通り行われました。
それにしても濃霧でした。視界悪し。白い煙の中の世界に入り方向感覚失います。
ってなことで、コンパスが必須です。コンパスがないと自殺行為。
昨日まで雨降ったので海は濁っててかなり水が悪い状態でした。
宮古湾内・浄土ヶ浜~崎山方面や向かえの重茂半島からヘイサキ突端まで
水が悪くて見えない状況。

外海の重茂半島しかないと思い、外海の重茂半島へ。
コンパスをEにしながらコンパスだけ見て走行。
白い煙の中なので周囲は全く見えません。コンパスは神様です。


外海の方まで来ると濃霧薄くなってました。
宮古湾内に北からヤマセ(濃霧)が入り込んでたようでした。

箱めがねで海底を覗きました。
水がいいと言われていた外海の重茂半島でもこんな感じの水。
ぼやけて見えません。湾内方面になると、なにもかにも見えなかったことでしょう。
外海に来て良かったのかと思いながら、スラスターでサッパを操作しながら
ウニを採りました。

黒いマルがウニです。サオを4本繋げてじゃないと届きませんでした。
満潮もあったものでして、深くなっててと4本サオ繋げて採りました。
4本だとかな~り深いです。
海底からガリモガシテ サオを弓のようにしならせて下から上までタモをトロール式漁法。
水が悪いので目で見るというか、勘です。勘が7割 腕3割。
水が悪いと目で見て採るんじゃなくて、勘で採ります。目で見れば見えないんで。


弓式トロール方式漁法(自我流)
下から上までガリモガスので、あっ 入ってた採り。


カゼ


手のひら大のウニ。でっけぇーー
やっぱ深いとこはでかいな。


またヤマセ(濃霧)が


操業時間は5時から8時まで。
7時前には定量一カゴ決めました。
水が悪くて見えなかったので、弓式トロール方式漁法(自我流)で。
今日は、殻の型が大きかったです。深いとこは大きいです。
浅いとこは、もう5回も採ったので小さいのばっかりなので。

キリンコで蓋閉めてカギツメかけて終了。

船外機を引っ張ってエンジンかけて、親父を探しにGO!!


どこに行ったか探して見つけた。まだ採ってた。


うちは、サッパ2隻でウニを採ります。(アワビも)
自分は10年以上前からサッパ持って独立して採ってます。
漁師初めた1年は、一緒に乗せられて1隻に2人乗って教えてもらってましたが
2年目からは、サッパで色んなとこへ行って採れとなって
ぷて放されました。初心者だったので、平和な湖みたいな浄土ヶ浜だけで
採ってたらば怒られた。で、荒海で鍛えたらばいつの間にやらです。

一隻定量1カゴですが、2隻なので2カゴ。

採り終わるまで待ってました。
なんで、待ってたかといいますと、白い煙の中の世界に突入するので
方向感覚を失います。コンパスを1個しか持ってない。
自分のサッパにしか積んでないので、コンパス持ってないと自殺行為。
方向感覚失うので三陸沖まで走っていく可能性も大。
一緒に帰らないと、とんでもないことに。


外海側は霧がはれてましたが、湾内方面はすっかりです。


そろそろ白い煙の世界に突入します。
宮古陸が見えるはずなんですが見えません。
宮古湾内ヤマセ入りこみ。


白い煙の中の世界へ突入。
親父が後ろを着いてきているか確認しながらコンパスをWにしてコンパスだけ
見て走行。あ、親父が見えない。ちゃんと着いてきているのか・・・・

Wは、ウエス(西)です。違う意味での Wではありません。
正面足元において常に西に向かって。
方向がずれたらば、サッパを西になるようにして。


宮古港内はヤマセなし。違うとこにきた感じです。
サッパを陸揚げして殻剥き作業。


口をぶって腑を取ってと

その前に、腹ごしらえのスンナ飯。


やっぱ白子がでているの多いですね。
生実は非常に少ないです。

実から白い液体が、これが白子です。

うぇ~~~ 白子まみれ


ウニには、白子と生実の二つがあります。
一般の方は、ウニは白子がでていない実しか知らないと思います。
テレビなどでは、白子でているウニを映すことはありません。
宣伝で実が肥っているのだけしかしません。
痩せウニ実などは、まず見せません。

となると、一般の方は白子というのを知りません。
これ人生の試験に出ます。知らないと痛い目にあいます。
ここ試験に出ます!

殻付きウニが売っていた又は貰ったなど
白子が出ているかは、殻をぶってみないと分かりません。
白子は、ウニが産卵。産卵時期になると、実から白子がみるみる出てきます。
ウニを剥けば、中の実は当たり前に生ウニとして食べられると思い
食べてしまうかもしれません。
白子は激しく危険です。生では食べられません。
激しい腹痛・下痢を起こします。最悪、病院直行→点滴→入院もあるかもしれません。
知らないで食べちゃうと、とんでもないことになります。

早い時期(5月6月)は、産卵に入るまで期間があるので、生実が多いのです。
白子はほとんどない。でも、でている実もあります。
早い時期の白子実は、お腹を壊すことはほとんどないので少しの白子は食べられますが、
食べてダメなのは産卵時期に入る7月8月の白子ウニ実。

テクニカルノックアウトになるかも。7月8月のウニは産卵なので、白子実が多いんです。
実の中から牛乳のような白いのがあふれ出てきます。
生実は、非常に少ないので、7月8月の生実は貴重です。

冷海水で洗って
(実をかき回すとかではなく、海水を入れて白く濁ったらば流して海水を入れて)
の繰り返しをしていくと、白子がでてでて実が小さく痩せてきます。
米をといでいると、透明の水が白く濁りますけど、あんな感じです。
何回洗っても白く濁りまくり。

殻付きウニを割ってみて、白子がでていたらば、生では食べちゃいけません。
生実の生ウニを食べましょう。
テレビでは、生実しか放送しないのでちょっとね・・・・・・・・
知っておかないと、とんでもないことになります。
ってなことで、現場からお伝えしました。


生実と白子実を分けて剥き作業。


白子がでない生実は少なかったですね。
やっぱもう産卵時期にきています。
これからそして8月がピークです。

本日の第6回目のウニ漁は予定通り行われました。
なんか、梅雨があけたそうですね。やっぱ、あの梅雨前線東海上に
抜けていったので、梅雨明け宣言でしょうか。
でも、まだ九州南部や東北は梅雨明けなし。
東北も早く梅雨明けして欲しいな。

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