宮古市魚市場に水揚げ作業

寒冷前線が通過して気象が悪くなるので早めに出漁することにし
深夜２時過ぎに起きた。避難所のシーアリーナは真っ暗。
午前2時前は、やっぱみんな寝ている。
一般の方とは生活時間帯が逆ってのが、よく分かる。
音をたてないようにして避難所から出て船に向かいました。

まだ暗い中、離岸して宮古湾内へ。
湾外から三陸沖へ向かった。出ている船は、トロール船と本船のみ。
小型船では本船だけが三陸沖にて操業だった。

風が吹き荒れるまで時間がないと判断し漁場に向かった。
一番南オカに行くと道具があった。
ラインホーラーで巻き上げて道具を上げると、カゴ網は案外汚れてなかった。
津波での影響があると思ったらば、影響はなかった。

約1か月ちょっとぶりに道具をあげたので、テヅルモヅルが引っ付いていた。
網もちょこっと汚れていたり、網にクサがおがっていた。
魚もそれなりに入っていて獲れた。

津波後、航海船がほとんど航行しなかった影響なのか
ボンデンが切られて無くなっているのが2本で他はしょっこりそのままだった。
ボンデンが切られてなくてラッキーだった。
普通だと、1か月経てば全部切られて海底沈没でスマル引きしないとなんない。

仕掛けてある道具のポイントに移動しブロッタに印つけていたとこから
少しだけ移動していたり、かなり離れたとこに移動しているのもあったが
道具が流れて無くなって被害・損害というのは、なかった。
運がいいのか珍しいのか奇跡なのか。とにかく、道具があって安心した。

ただ漁場にもよるけど、ポイントから北オカに道具が流れて移動しているのがあり
ポイントから０．８マイル北西に流れとんでもないとこにあった。
南沖からオカに向かって津波がきた影響が、その道具に影響していた。

カゴ網に松の葉っぱやゴミなどが引っかかっているのもありと
海底にもやっぱ影響があったようだった。
９時過ぎると風も強くなってきた。
１２時前に操業終え宮古に帰港。
ヘイザキから湾内に入るころになると、突然西の強風～暴風となり
雷雨を伴い、ものすごい状況になった。
風速２０メートルはあろうか。船上のイダゴは、めくれて吹っ飛んで
海面からは、風波がぶっ飛んできて体が持って行かれた。
久しぶりにとんでもないのを喰らった。凄かった。

宮古港に入り、宮古市魚市場に接岸し水揚げ。

宮古で獲った魚を水揚げしました。
市場～消費者のみなさんにお届けするように
これからも魚を獲り、供給します。
来シーズンの毛がに直販サイトも予定しております。

取材に来ていました。カメラ回してインタビューでした。
雨の中、お疲れ様です。
水揚げ後、船を回してから係留し仕事終了。
震災後から約１か月後に、初出漁操業できました。
地震時には、家にいて津波が来ると思い、速攻で船に行き
船を出して沖に逃げました。
家にいたから船を助けることができました。
これが町や郊外にいたものならば、船を助けることはできなかったです。
漁師、船を持つと浜何処に住んでいないとなんないのはこのためです。
すぐに船をだせるように船の近くに住んでいないとなんないです。
今回は運が良かったのかもしれません。
地震の日は、漁から早く帰ってきて（午前中）天気も良く
普通だったらば、バイクで走りに行ってました。
おそらく、田老～岩泉方面。
その日は、バイクに乗らず家にいました。
PSPモンハン3rdを家でプレイしてたので、ゲームに命助けられました。
モンハン依存症に救われたのかもしれません。
これからもハンター生活を続けようと思います！