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漁での漁具、発泡くぐし作り

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今日は倉庫でオカ仕事。三陸沖で漁をする時に使う発泡の浮きを
作りました。漁では、海底に仕掛けてあるカゴ道具から海面まで
ケダ(ロープ)が伸びていて、その海面上には浮きの発泡とボンデンが
あります。発泡もいろいろ考えて作ります。原油高騰で資材が高くなって
買ってということは、ほとんどできなくなりました。

沖では、頻繁に発泡やボンデンが切られて無くなり道具が沈没します。
航海船の往来が非常に激しく、点滅ライトをつけても効果なし。
年間に200本以上はボンデン・発泡が切られて無くなる
被害があります。道具を作ってストックしておかないと、
間に合いません。沖で漁をするどの船も同じ感じです。

いちいち買っては経費倒れです。いろいろ考えて作り
そして節約します。発泡屋さんなどからでる、使った発泡などを
もらい作ります。発泡も捨てると金がかかるそうなので、
捨てるなら勿体無いので貰ってそして漁具を作ります。

四角い発泡塊にしたらば、そのまま裸のままだとカッタグラサッテ
ぼろぼろになりますので、表面に資材カバーをかけてクギで打ち込みます。
この資材カバーは、漁具資材屋さんからでるゴミです。
ロープが入っている袋を貰います。それを出刃で切って平らにします。

今度は、発泡を包む網を作ります。この網は、トロール船からでる
破れた網を貰いました。シーズン終わる時に出る、使わない
破けたゴミ網。捨てるならば、貰うと言っているので貰ってます。
十分に使える網です。これをハサミで切って、キショッて網袋を作ります。

網袋を作り、きんちゃくのようにします。

発泡塊を包む網が出来上がりました。これを発泡塊に覆って、白いヒモで
バッテンに結んでいきます。出来上がりました。これを三陸沖での漁で使います。

トラックに積みこみ、船に積みます。
道具を作るのにも頭と手間がかかります。マニュアルはありません。
自分で悩み考え物を作ります。経費をかけず、どうするか
漁船漁業をするにはそれも必要です。買ってしまえばそれまでですが
発泡・ボンデンを毎日切られて無くなるので、買っていたらば
水揚げ金額より資材代が高く付き、なんにもなりません。(赤字続き)
1個作るにも結構時間がかかるのよ。

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