岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

漁師は山に仕事しに・・・・

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えーー今日は、山に仕事をしに来ました。
はぁ?なんで山で? そう思ったことでしょう。
実は、沖で漁をするには陸仕事が重要となります。
陸仕事で漁具を作り、始めて海で仕事ができるのです。
ただ海に行けば魚が獲れるんじゃないんです。

その土台となる基礎として、ボンデン作りがあります。
そのボンデンとなる、竹が必要です。その為、竹切りに山に行きます。
知り合いの漁師が山を持っているので、入山して竹を切っていい許可を
もらってから、山に入りました。

竹やぶがある山に入り、海で使うボンデンの竹の太さを選びます。
細すぎても駄目、太すぎても駄目です。細いのは、アワビ竹となるので
それは残しておきます。(キスパマ竹)
メスとオスの竹があるので、切る時には地面付近の竹の部分をみて
メスじゃないかを確認してオスを切ります。

短かいのは海上では使えません。海面から高くないといけないので
長くオガッタオスの竹を切ります。切ると枝があるので、その枝を
ナタで切って取ります。

ナタでの切り方もあり、テキトーにただ削ぐように切っては後々
ボンデン作りをする時に、先端が尖った状態となり手に刺さったり
危ないので、斜めに歯を入れて上から叩くとバツンと枝が取れ
枝下の部分は平らになります。

枝を取った竹です。竹はまっすぐじゃなく、しなって曲がっているのが
大半です。曲がっているのは、ボンデン作りの時に、バーナーで炙って
曲げを直します。

切って枝を取っての繰り返しをし、竹を一どこに集めていきます。
近くで切っては楽なんですが、選んで切るので遠くまで入っていって
切って持ってきて枝を掃ってとるので、持って来るのが疲れます。
足が上がんなかったーー    ゆるぐねぇーー


遠くできると一箇所では集められないので、数箇所で集めて置き
ある程度切ったらば、ヒモでゆつけます。
トラックまで運んで行くので、ゆつける時にも多すぎると重くて
非常に疲れますので、7本くらいゆつけますが、7本でも重量があり
結構重いのよ。

トラックがある場所まで、竹を運びます。山中からなので道中は
非常に疲れます。担いでは無理です。引っ張って持ってきますが
足元が非常に不安定なので、けずまげだりと山歩きは困難。
右足があまり上がらないので、トラックまでの道中がきつかった。
7本にユツケタのを14本(98本)写真のは運び途中。

漁業するにも、トラックは必須です。船に漁具を運ぶにもトラック。
魚を運ぶにもトラック
(岩手県沿岸からトラックに魚を積み魚市場に持ち込んで水揚げ)

トラックがないと仕事ができません。
それと、軽トラックは使い物になりませんので、軽より大きい
トラックじゃないと仕事にもならないです。
今回、山道の場所でスリップして抜け出れませんでした。
2WDじゃ駄目でして4WDにして抜け出れました。
やっぱ、4WDのトラックじゃないとハマッタらばもう大変。

今日は山へ行って竹を切って運ぶ仕事でした。まだ海で仕事が
できる段階ではありません。この切った竹を今度は、バーナーで
炙ってまっすぐにして、根元にカンザシを付けて発泡を入れて
ゆつけて、ロープでいろいろやってとボンデンの出来上がりで
海で使う道具の出来上がり。でも作ってもすぐ切られてなくなります。
年間200本以上は、切られますので浜を休んでも陸仕事ばっかりです。
次はボンデン作りを紹介します。

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