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船舶エンジンルームでメンテナンス

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船のエンジンルームでメンテ。
ヤンマーのエンジン。新エンジン搭載して、漁を終え宮古港に
帰港中に白煙吹いてエンジンストップ。漂流して養殖棚に
近づき無線でSOS! しかし、無線局がでなかった。
魚市場に横付けして水揚げしていた、同業船が聞いていて
『なに~さわいっだぁのんす? 今、県警が吹っ飛んでいったぁがえ』
とのことで、無線聞いていた県警が救助に向い来るのかと思い
同業船に『来てけどがんせ!船ひっぱってってけで』と連絡。

県警の船が本船に近づいてきた。ロープ出して漁をしているように
作業をしていると、船の近くでストップ。
そして同業船が到着。同業船にロープ渡して宮古港に引っ張ってって
もらった。新エンジン入れて2年2ヶ月で白煙上げて・・・・
保険は、2年までだった。二ヶ月が・・・。二ヶ月サービスして・・
1000万円のエンジンが・・・・
無線でSOSしても応答しなかった・・そして騒動だった。

あれから5年くらい経った。そう、エンジンルームでのメンテ。
常に気をつけるようにしている。
新しいエンジンにしてから、オイルを食わなくなった。
一ヶ月、1缶は使わない。半年で一缶くらいかな?
前のエンジンは一ヶ月に3缶使った。18年使ったエンジンは
東南アジアへ。360馬力で本船は、宮古で一番遅い船だった。
今は2倍アップ!しかし、ヘラ(スクリューのこと)はそのままで
大きいヘラに変えていれば、速力がかなりアップなのだが、
今思うと変えなくて良かった。原油高騰するとは思っても
いなかったし、回せば油てえす!経済速力で、トコトコと。

この部分が壊れた時、燃料が回らずエンジンストップした
鮭延縄漁。親父がブリッジで船を操縦していた時に、
自分は、エンジンルームでこの木の棒を、キーコ・キーコと
前後して手動で燃料を供給していた。
まるで、井戸水をくみ上げるアレと同じ感じに。
燃料表示の1センチ上げるまで、前後で200回やらないと上がらない。
それも速くやらないと、エンジンが止まりそうになる。
腕がパンパンになって辛い。
やったぐなって、止めて数十分したらば、エンジンストップ!
その合間に、同業船に追い越され漁場の場所を取られ
怒られた。出力上げると、エンジンからキーンと甲高い音がし
耳が痛い。難聴になるんじゃないかと、激しく神経たがり。
そう、息子関係なくターボかけやがった。
エンジンルーム内は、とてつもない世界だった。

あれから、5年かぁ・・・・。これもちゃんとメンテ。

エンジンからシャフトが繋がって、奥は外のスクリューへ。
走行中にこの部分に落ちたらば、巻き込まれ危険。死にます。
木の棒をキーコ・キーコしていた時は、この上を跨って
取っ手にしがみつきながら、かがんでやった。おっかなかった。
左奥のバルブで燃料タンクの左右の調整。
この船は、100マイル沖まで操業していた時期、
燃料タンクは数箇所あって、1つのタンクがなくなったらば
バルブで調節して別のタンクから燃料を供給。
燃料計算しないで、走行すれば遥か沖合いで燃料なくなって漂流。
帰って来れません。

北海道を一周しての漁。とある北海道の地域、岸から0.3マイルの
とこからソ連領!はぁぁぁーーー。なんじゃそりゃ!

箱のは低周波。電気起こすのに必須な船の電気機器。
コンセントで電気供給するのにもこれがないと。
そして、船のありとあらゆるので必須な低周波。
昨年、漁に出ようとエンジン掛けたが、低周波ぶっ壊れて
ドラム機械回らず、油圧も・・・・。サンスイもスイッチ
押してもダメ。勿論、漁はできましぇん。
休漁し、新しいのに交換。低周波150万円!高ーー!
こんな小さいのが150万円。船の設備の機械は高いのよ。
欲しいバイクが2台買えそう。

そして、いろいろとエンジンルーム内でメンテナンス。
さて、今度はどこが壊れるんだろうか。
常にビクビク。金が飛んで行きまする。

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