岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

タコ・マタラ・ドンコ漁と異常な海状況

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昨日の海は大荒れで、流し網船も戻ってきました。
海上波が4メートル。風も暴風。深夜過ぎからもその影響が残っており
海は時化模様。一番沖合いから無理くり上げて、
タコ・マタラ・ドンコを捕獲。北沖は、潮がマソだったが
南漁場は海の半分がマソで海底付近はキタシオだったので
アンカーにカゴやケダが、ねっ絡ってて取るのに苦労した。
それぞれの海域の道具を上げて、タコ・マタラ・ドンコを捕獲。
ミズダコは漁が無かったが、イシダコは漁があった。
イシダコは大きいのがほとんど獲れず、ピンやピンピンが大半。
今日は道具が切られていることもなく、ホウスビで巻き上げ
捕獲しカゴにエサを付けて入れて仕掛けた。

漁をしていると、サンマ船が北から南下してきて宮古をスルーして
さらに南下していった。結構なサンマ船が満船して南下していった。
深夜過ぎに操業しているけど、作業灯を海面に当ててカゴを巻き上げ
るんだけど、光にイカやそしてサンマが寄ってきた。
今年のサンマは、型が大きい。昨年のは小さくて痩せている
サンマが大半だった。型が大きいサンマが少し船に寄ってきたので
そろそろ時期になってきたのかなと思いながら操業。

写真の魚は、どんこ。正式名称はエゾアイナメ。
そして一番上の三匹入った魚は、マタラ。
大よそ、それぞれのサイズのどんこを発泡の中に氷を引いて並べます。

捕獲してサイズごとに発泡に入れる作業の繰り返し。
魚は、裸の状態で水揚げするとかなり安くされるので
発泡を買って積み込み、そして船で詰める作業をします。
寒くなってきたので、ドンコの値段が高くなってきました。
ドンコのシーズンは10月~11月でしょうか。
この時期が本当の旬となります。1月2月3月になると、水温が極端に
低くなって、ドンコがほとんど獲れなくなり不漁。
新聞では2月とかが旬でドンコが取り沙汰されますが
海での本当のシーズンは10月11月です。魚市場には多くの
ドンコが発泡で水揚げされるようになります。
そしてドンコは高級魚になりつつあり、今ではドンコ様様で
拝むような魚になってきました。
これから、ドンコ漁をする為に道具をドンコ海域に移動し仕掛けます。

操業を終え宮古に帰港。港内には、全部でサンマ船が4隻入ってました。
今夜から気象が悪くなり明日の海は荒れ模様。
それにしても今年は海が遅れています。今で水温がまだ18度です。
例年だと17度です。この数度の違い、海ではかなり影響があります。
それと、今年は海鳥がまったくといっていいほど、海面上を飛び回って
そして魚の群れの上や群れの海面にたがっている光景がみられません。
魚がいない証拠です。鮭も例年と比べさっぱりな状況。

今年は海が狂っています。そして、台風が直撃しないと言う
かなり珍しい年でもあります。シーズンで台風が直撃で来ないのは
海にとっても良くないことでして、海が時化て海底ごとかき回し
されないと水も変わらず、そして沖からの水がオカに向って
流れてきません。遥か太平洋沖には低い水温が来ていますが
台風などの大荒れで海がかき回しされないと、沖の水が来ないのです。

北西も吹き荒れれば沖から水がやってくるのですが、今年はまだ
そんなのがありません。今時期に、海が大荒れにならないのは
自然の摂理に反しています。海が荒れないと駄目なのです。
なんか、今年は気象そして海が狂っています。

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