岩手県宮古市から日々起こった色々な出来事など発信しています

三陸沖の深海で

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本日の三陸沖は凪がかなり良かった。宮古の船は自船だけ。
昨日に片浮きのある道具を先に上げるべく、南漁場に向かった。
しょっぱなから、南ボンデンが切られて沈没だったので
モトの北ボンデンまで移動し、復旧作業漁をしまた道具を入れなおした。

オカ海の道具まで移動し、1週間以上置いた道具に取り付いた。

海底までの道具をラインホーラーで巻き上げ。

巻き上げた、ケダ(ロープ)は、このカメに入ります。
ケダの長さは、数キロメートルです。

この画面のは、魚群探知機です。いわゆる、魚探。
上から水深が0メートルで、下の赤いのが平らになっているとこが
海底です。海底まで青空ですが魚などが映ると、赤い物体がでます。
カゴ漁では、海底を重視し、海底地形がどうなっているかを
魚探で調査し、魚がいそうな海底に道具を仕掛けます。

自船で一番浅い漁場に道具を仕掛けているオカ海で、水深が156m。
一番浅い漁場に1本入っていて、他の道具はずっと沖。オカ海の
156m以下の浅い漁場(ガラガラ)には道具は無し。
沖海専門で操業しています。
オカ海は、きよ水で濁っていて水温が5.9度だった。
一番オカの道具を上げると、久しぶりだったので、すっからかん。

カゴを上げてもスッカラカンで、ドンコもほとんど獲れなかった。

1週間以上置いていれば、餌も無くなって入った魚も出て行くので
入ってないのは分かった。餌を取り替えるのを前提に上げて
また仕掛けた。

北上し、トドヶ崎灯台から北の2.8マイル沖では赤潮が発生していて
不思議な状態だった。赤潮をかき分けて、ずっと沖合いまで向かった。
一番沖に来ると、水がギラギラと輝いていて透明度があり
水が変わっていた。道具に取り付き巻き上げると、アンカーにカゴが
ねっ絡まっていてトラブル発生。取るのに非常に苦労した。
ヘラにケダがかからないように細心の注意で作業をした。
海底は北潮だというのが分かった。通常はマソで北から南に潮が
流れるのだが、北潮は潮が逆となるので北のカゴの方にアンカーが
行って絡まった。海の真ん中辺りから海面までは通常のマソで
深海とは逆の潮だ。北潮になるとまず魚は獲れない。

道具を上げていくと、深海魚のキンギョがいっぱい獲れ出した。
水が変わるとキンギョがいっぱい獲れる。透明ピンク色した
人魂のようなオタマジャクシ?に似た深海魚。
獲るとヘドロ臭い匂いがする。いっぱい入ってくるので、ぷて投げた。

北まで上げていくと、地形、地質も変わりスケソウタラが
どんどん獲れ出した。マタラは少しだけで、今日はスケソウタラ
ばっかりだった。

カゴ道具を巻き上げて、餌をつけて左舷に積み込みそして仕掛ける
作業をし道具を入れ終えて、次の道具に取り付いた。
ここでもスケソウ、マタラ・どんこが獲れ出した。

魚が重なりすぎると、体が白く変色したりウロコが取れまくるので
ヨゴダの下が隠れたらば、ヨゴダを取り替えての作業を繰り返し。

マタラは、約同サイズのを発泡に詰めての作業。

ミズダコも獲れ出し、カメ生簀にいれて活かした。

三陸沖では、メインでこのミズダコが獲れます。
イシダコは、今の時期はまったくと言っていいほど獲れません。
ミズダコを狙って獲ります。

カゴの中にマタラも入りますが、ミズダコがマタラを餌にし
カゴの中に入り、マタラを食べます。
マタラに抱きついて食事中だったようで、上げた時には、マタラが
食われていました。タコは、餌が無いと自分の足を食べます。
8本ある足が1本無いことも2本・3本無かったこともあります。
タコって自分を食べるんですよーー。

12時過ぎまで操業し、宮古港に向け帰港。
オカに近づくにつれて、濃霧になり湾内に入る頃にはレーダーを
かけないと危険になったので、レーダーで船などを確認し帰港。

浄土ヶ浜近くまで来ると、霧が晴れて視界が良くなった。
霧で浄土ヶ浜が不思議な感じだった。
宮古港に着き、魚市場に水揚げ。
明日から発達した低気圧が三陸沖に向かって通過するので
海は時化となるので、明日は休漁です。明後日も浜にならないかも。
今年は、低気圧が抜けるとまた西から低気圧が来てと
海が時化て浜にならない年です。このような年は珍しい。
年柄なのか・・・・

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