宮古市魚市場の初セリ・初水揚げ状況（写真付き）

昨日の夜は宮古港内が物凄い大時化となり、波が入ってきて
岸壁は、プチ潮吹き穴状態でした。船もイッタリキタリで
岸壁に衝突していたトロール船や、岸壁波乗り越えてと
酒も飲めず夜は岸壁に来て見回り。

で、深夜過ぎに出漁しようかと起きて須加に来ると
風が吹き荒れて船がイッタリキタリで、出漁するのは止めました。
5時半過ぎになり、昨日漁をしたのを今日は宮古市魚市場が
初セリ（朝だけ開場）となるので、宮古市魚市場に魚を初水揚げしにきました。

魚市場内や魚市場岸壁は活気に満ちていました。
さて、今日は物凄い大時化です。重茂の定置網は上げることができず
小本のスグド（定置網）も海が悪すぎて網を上げることができない
とのことで、宮古市魚市場に水揚げしに来ている船は
宮古漁協の定置網船のみ。

昨日、三陸沖で操業していたのは本船のみだったので
毛がには水揚げされておらず、本船の毛がに魚市場に水揚げ。
今日の方が海が悪すぎて、トロールも他の船も休漁。

各サイズごとに選別されて、量りにされます。
サイズごとにプラスチック容器に入れて分けられてセリにかけられます。
昨日漁をして、大きいサイズの毛がにがポロカラ獲れたので
そろそろ本格的なシーズンに近くなってくるのかなと予測。
でも、今はまだまだ。例年、一月中旬以降に水が変わって本格的な漁期に
なります。今年は早ければいいな。

イシダコも水揚げ。ミズダコのことをイシダコ。
ヤナギダコのことをミズダコと言います。

魚市場前の岸壁では、宮古漁協統括の定置網船が水揚げ。

定置網は沖じゃなく、すぐそこの湾内にあるので外海よりは
海状況の影響は小さいので、上げることができますが
今日の海は凄かったとのことで、やっぱ湾内も凄すぎたのかなと。
普段、湖のような平和な浄土ヶ浜が大波が入って時化てたので
沖に出れば出るほど海は酷い状況。

定置網で獲れた魚が魚市場内へ。青いタンクに入っているのは・・・・

スルメイカです。結構いっぱい獲れていました。
一つのタンクには、１トン入ります。

こちらは、鮭。シャケとは言わず、サケと言います。
漁業者は、サゲと言います。
シーズン終了になってきているので、鮭の色も銀毛はなく
ブナ毛になってて、それを通り過ぎると黒い鮭に。
体の色見て、もう終わりなんだなと。
宮古漁協の定置網船だけだったので、水揚げは大したことはありませんでした。
重茂や小本の定置網が水揚げしに来れば、かなり多くあったかと。

定置網で獲れた各魚が分けられてプラスチックケース入れられます。

スウコ。三つくらいありました。黒ソイですが、スウコというのが
こちらでは普通です。ソイ、タヌキメバルとかも

アナゴです。通称、ハモとここら辺ではいいます。
アナゴはアナゴですが、岩手の方だと、アナゴはハモ。
沿岸沿いのガラガラ海域（水深が浅くてピチャピチャ）では
三陸沖に生息しているような、巨大すぎるアナゴは獲れません。
細いそしてやや大きい太いのが主流です。

フグも獲れてました。

プラスチックケースから飛び出てました。
自分の商売では獲れない魚なので、いつみても珍しいと感じます。

サワラも獲れています。サワラと言えば、瀬戸内海の春を告げる魚ですが
温暖化？の影響で、南に生息している魚が北の方でも獲れるようになり
岩手では、年々サワラの水揚げが凄い勢いで増えています。
サワラの小さい、サゴシなども獲れています。
一メートル以上もするサワラは、脂があって刺身では凄く美味しいです。
サワラも結構獲れてました。

アンコウ。閉伊崎の湾内にもアンコウがいるんだなと思うと
なんか珍しい。数匹程度でした。

色々な魚の込みを　山　といいます。
二丁目定置は、浄土ヶ浜から向かいの重茂半島下のとこに
二丁目定置網があります。オイキリから少し北側。
その他の定置網の魚が色々水揚げされてました。
写真では紹介しきれませんので、自鯖でみてね。

宮古市魚市場の初セリがこの後行われました。
本年始まって、海が大時化で漁に出られない船が9割くらいで
宮古の定置網くらいでした。初セリにはもっと・・・と期待していたのですが、自然相手の仕事の為やはり海が悪ければ操業できずと、今年初は・・・・でした。テレビ局も着てましたので、夕方のニュースで流れますので宮古市魚市場の初セリ観てくださいね。

さて、今年もこのブログでは日々起こった出来事を更新していきます。
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